舞台について
浮島『崑崙山脈』。
複数の浮島が結合して出来ている、広大な浮島であり、標高3000m級の巨大な山が5つある。これらを『五大山』と名づけ、それぞれの山に別々の武門の流派が存在する。
華山、嵩山、恒山、衡山、泰山と名づけられる山にはそれぞれの山と同じ名前の流派が存在する。彼らは自らを総称して『正派』としている。
勿論、武門に所属していない者も多くおり、そもそもが非常に少数の村の集合体であるため、多くのものは農作物や狩猟などで生計を立てている。
その成り立ちは古く、魔法文明時代にとある魔法王の治世において『気に食わない』とそれに反発した始祖『朱家』は、意思のみの力で青い血の支配を脱却し、魔法王に逆らいこれを滅ぼしたという。
そして、始祖は虐げられた民とともに当時まだ大地に縛り付けられていた崑崙山脈を解放し、その山に理想郷を築いたと言われている。
この時、同行した者たちのほとんどは、力なき民であったが、中には始祖の教えを受けて力を身につけたものがいた。これが、五大山派の開祖たちである。
彼らの共通した教えは、「己の信条に則って正義のために行動しようという精神のあり方を守る」ことだけである。
そういった者たちは、自らを武侠と名乗り、あくなき鍛練と自らの生き方の求道を続けている。
なお、島内の妖魔達は民衆では太刀打ちできないほど強く、これらを討伐する武侠は生活で欠かせない存在となっている。