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浮島『崑崙山脈』。
複数の浮島が結合して出来ている、広大な浮島であり、標高3000m級の巨大な山が5つある。これらを『五大山』と名づけ、それぞれの山に別々の武門の流派が存在する。
華山、嵩山、恒山、衡山、泰山と名づけられる山にはそれぞれの山と同じ名前の流派が存在する。彼らは自らを総称して『正派』としている。
勿論、武門に所属していない者も多くおり、そもそもが非常に少数の村の集合体であるため、多くのものは農作物や狩猟などで生計を立てている。

その成り立ちは古く、魔法文明時代にとある魔法王の治世において『気に食わない』とそれに反発した始祖『朱家』は、意思のみの力で青い血の支配を脱却し、魔法王に逆らいこれを滅ぼしたという。
そして、始祖は虐げられた民とともに当時まだ大地に縛り付けられていた崑崙山脈を解放し、その山に理想郷を築いたと言われている。
この時、同行した者たちのほとんどは、力なき民であったが、中には始祖の教えを受けて力を身につけたものがいた。これが、五大山派の開祖たちである。
彼らの共通した教えは、「己の信条に則って正義のために行動しようという精神のあり方を守る」ことだけである。
そういった者たちは、自らを武侠と名乗り、あくなき鍛練と自らの生き方の求道を続けている。
なお、島内の妖魔達は民衆では太刀打ちできないほど強く、これらを討伐する武侠は生活で欠かせない存在となっている。

崑崙山脈固有の文化、地名、用語の解説です。
通常のSW世界とは大きく意味合いが異なる用語が存在することがあります。

種族:人間　年齢:12　性別:女
辺　虎の一人娘にして、華山派の中で最も歳が若い修行者。
人格者の父と優しい母の愛情をたっぷりと受けて育ったため、まっすぐな性格をしている。
また、HO1のことを慕っており、『師兄(シーシェン)』と呼びよく懐いている。
実は剣術の天才で、その才能は師であり父である辺　虎をも唸らせるほど。
その才能のため、華山派でも浮いた存在であり、さらに女性であるため嫉妬されている。

種族:人間　年齢:40　性別:男
華山派総帥の地位につく武侠で、若かりし頃からの武勇伝が数多あり民衆からの尊敬を集めている。
公明正大、清廉潔白と称えられており、その性格は武術にも現れており基本に忠実でありながら凄まじい量の鍛錬に裏打ちされた在り方をもって、『君子剣』と称えられている。
何故か、他の流派からは蛇蝎の如く嫌われている。
HO1の師匠であり、彼を拾ってから育てた、親代わりでもある。

種族:人間　年齢:30　性別:女
辺虎の妻にして、羽の実母。
未だ若く、輝かんばかりの美貌の持ち主であり、五大山一の優しさを持つ良妻の代名詞とも言える人物。
夫を立て、娘を愛し、門弟を支え彼らの衣食を一手に引き受けている。
HO1の育ての親の1人であり、母であり姉である人物。
清楚な雰囲気を持つが、なぜか門弟に言い寄られてしまうことが多くあり、そのたびにHO1に助けてもらっている。

種族:不明　年齢:50は超えている　性別:男
邪教、旧泰山派の総帥にして、泰山教の教祖。
権謀術数を好み、毒や呪いの使用を督励して意図的に最低の勝利を目指す人物。
十数年前に正派との争いに敗れ、下界へ追放されている。
この時、彼を討ち取れなかったのは、正派最大の失態と言われており生き延びた彼は下界にて力を蓄えていると予想されている。
この要因としては、術者だと思っていた彼自身が強力な武術を操るゴリゴリのマッチョであったことだろう。
片目が潰れているのか、常に右目に眼帯をつけていたという。

種族:エルフ 年齢:わがんね 性別:男
祝融洞付近で、常に物悲しい音色を奏でている男性。
胡弓の名手であるようで、その音を聞くだけで涙が出てくる。
HO3が祝融洞を訪れた際に対面し、彼に音楽の稽古と共に武術の稽古を(勝手に)つける。
その時、HO3を通して誰かを見ているような顔をする。
音楽は武術すら凌駕する力、と言って憚らず確かにその楽の音色は様々な現象を引き起こす。
なお、生活能力はないようで、彼が胡弓を奏でる際は飲み終わった酒瓶が大量に放置されている。

種族:リカント　年齢:35 性別:男
数年前に嵩山派総帥に就任した男。徹底して嵩山派を上、他派を下として扱う。
それを周囲に伝播させ、過去の教えを正確に伝えている優れた嵩山派が、教えを忘れた愚か者の劣っている他派を救わねばならない、と五剣岳派の懐古合一を主張している。
多くの若手が賛同したこの考え方に嵩山派の長老衆は頭を悩ませているが、近年それが加速する出来事を起こしている。
それは、他派の傍流を潰して周りそれらが保持していた奥義書を略奪したこと。
これらに際し、各流派から抗議が入ったものの気にせず継続しているようだ。
どぶよりも薄汚い性根をしていると言われ、各流派の非難を浴びている。
しかし、それに動じることがない様はいっそ不気味に写る。

種族:人間　年齢:47 性別:女
恒山派総帥。目元を覆い隠す仮面をつけた女性で、数多の神々の聖印を身に帯びている。
神々の話にならない限り、とてもまともで常識的な人物。
信者とも親しげで、よく民衆の前に姿を晒し彼らと対話することを好む。
しかし、神々の狂信者であるため、説法の途中でテンションが上がりきり、よく信者を置いてきぼりにすることから、割と民衆からは嫌煙されている。

種族:リカント　年齢:35 性別:男
新泰山派総帥。元華山派の高弟であったが、十数年前の邪教との戦争において功績を挙げたため、泰山派としての確立を許された。
元師である辺虎を「あの糞」と呼び平然と痛罵する他、大酒飲みで私生活もだらしないことで知られ、通常の修行者は寄り付かない手合い。
しかし、義に篤く、敬うべき相手に対しては礼節を欠かさない人物であることも知られており、ちぐはぐの印象を受ける人物。
超攻撃的な武術を好み、これに執着していることから『赤霧猪突』とよばれている。
五剣岳派の中で随一の攻撃力を誇る武術であるが、これを極めたと言えるのは未だに彼のみである。
HO1、3とは、顔見知りである。